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パンデミック後のASEAN+3地域経済の強化に向けて

東京/ハノイ – 現代の国際金融システムは、第二次世界大戦の荒廃から誕生した。それ以降も、国際金融システムは、2008年の世界金融危機などの歴史的な苦境によって形作られてきた。

今日、新型コロナウイルスのパンデミックによって、国際金融システムは新たな試練にさらされている。東南アジア諸国連合の10カ国(ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)に、日本、中国、韓国を加えたASEAN+3地域が前例のない困難に直面する中、地域金融協力の重要性は更に高まっている。

1997 年のアジア通貨危機以降、ASEAN+3 地域は、地域金融セーフティネットの強化に努めてきた。毎年開催されている ASEAN+3 財務大臣・中央銀行総裁会合は、経済・金融の強靭性強化を目的とした地域金融協力において、中心的な役割を担っている。

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